Rio げーむめも

遊んでいるゲームのメモや解説など

噴火プリースト【大ピンチ!パイレーツ・パラダイス】Standardデッキ解説

 

この記事は大ピンチ!パイレーツ・パラダイスの中立レジェ「インシンディウス」を軸に組んだ噴火プリーストのデッキ解説です。

 

デッキ画像&コード

 

コード

AAECAaOrBArPxgXP9gXYgQaplQaAuAa9vga3wQbZwQbX0gaL1gYKougDrYoEhJ8Eu8cFoukF+/gFwZ8GmKAGzsAGzNUGAAA=

デッキ概要

 新拡張で追加されたインシンディウス真コード:シンクロ冥福で増やして噴火のバーストでボードコントロールorリーサルを狙うコントロールプリーストです。

 クリムゾンクレリックによる過回復ドローに加え、バードウォッチング愛用の釣竿でガンガンデッキ圧縮をして噴火のセットアップがしやすいためコンボの再現性が高いのが最大の特徴です。

積極的にデッキ圧縮をする都合上ファティーグ勝負は不得手ですが、サーチが豊富なため柔軟に立ち回りやすいのが利点。コントロールプリーストと銘打ってますが後半にバリューを出し切るデッキなので運用が少し特殊です。

 

基本的な流れ

最序盤(マリガン〜4T)

後述のマリガンを参考にボードを優位に保ちます。基本的にはクリムゾン・クレリックによる大量ドローを狙います。

序盤の終わり頃、相手の動きが弱かったり特に強くないデッキが相手で暇な場合は中盤と同じくセットアップを始めておきましょう。

中盤(5~6T)

このデッキの本懐であるゲーム後半の噴火コンボやタイタンによるコントロールを目指してデッキの圧縮やエバーラスティング、コンボパーツや相手の展開に対抗するカードのサーチを行いセットアップを図ります。

後半(7T~)

インシンディウスを増やして相手を焼き尽くすかタイタンによるボードコントロールで相手の心を折ります。通常のコンプリと比べて太く短いファティーグ勝負は考えてないデッキのためセットアップで揃えたバリューをガンガン押し付けて勝利をもぎ取りましょう。

 

基本的なマリガン

特定のデッキ以外はクリムゾン・クレリックによる大量ドロー、愛用の釣竿による圧縮を狙ってマリガンをします。

マストキープ

愛用の釣竿>クリムゾン・クレリック≧ファンクラブ

セットキープ

愛用の釣竿+ファンクラブorファンネルケーキ

クリムゾン・クレリック+ファンクラブ>ファンネルケーキ

 

クリムゾン・クレリックは相手が1T目から1/1ミニオンを展開してくるようなデッキ(

具体的にはシャーマンとデーモンハンター)でない限りは基本先攻1T目には出さないカードです。そして相手はコイン+2マナスペルを切ってでも潰しにくるし実際それに見合うドロー効率があるので最序盤は抱えておくのが得策です。言わずもがな後攻もです。

ファンクラブとファンネルケーキの2枚共マリガンで選択肢に挙がった場合は若干ファンクラブの方が優先度が高いです。場所は1T目にセットアップができるから、は大前提としてファンネルケーキはドロー以外の場面でも使うためクリムゾン・クレリック、ファンクラブ、ファンネルケーキの3枚がマリガンで揃っていた場合ファンネルケーキは返していいと思います。2枚目のクレリックがないままだと1マナ1ドローですし流石に勿体無い場合が多いです。

 

特定デッキへのマリガン・意識する動き

対処可能な強みを持つデッキに対するマリガンガイドです。これ以外のデッキに対しては基本マリガンを参照。

トークンアグロ

シャーマン/デーモンハンターのパイロット・パッチーズ危険な崖っぷちによる急展開からの速攻横展開を意識してマリガンします。

マストキープ

ホーリーノヴァ>グロウストーン・ガイアワーム

妥協キープ

1マナミニオン>愛用の釣竿

 

ガイアワームは暇になりがちな2T目を鍛造で潰せる上、チクタク・パイロンモジュールジリアックスをぴったり落とせるのでリーサルの危機に瀕してない限りは焦って出さないように。

愛用の釣竿はボードに触れつつ厄介な1マナを出せるため細かい除去の乏しい当デッキにとっては便利な逸品ですがコイン切って装備するほどのカードではないです。特に先攻でノヴァやガイアワームが見えてない場合マリガンで返すことが多いです。

 

自傷ウォーロック

低コストの横展開から中型〜サイズのミニオンが満遍なく揃っており、中盤以降も交響曲やバレルブリムによる行動阻害が強力で恐らく一番対処が難しいデッキ。

マストキープ

ホーリーノヴァ>ヴォルジン>グロウストーン・ガイアワーム

妥協キープ

バードウォッチング>愛用の釣竿>1マナミニオン

セットキープ

ヴォルジン+タール・スライム

 

 ストンパーに止められる危険があるためノヴァを除いて敵ミニオンの処理はこちらもミニオンを使った地上戦で対処します。

まずミニオンの横展開について、悪鬼マル・ブラッドトレントによる高速展開からのジリアックス召喚を咎めるためホーリーノヴァはマストです。

中型以上のミニオンヴォルジンガイアワームで対処します。また、それらを手札に引き込むためにマリガンでバードウォッチングを残しておくのも手です。ただし序盤のサーチはノイズが多いためマストキープのミニオンが手札にない場合は返してそれらを探しに行ったほうがいいと思います。

 ヴォルジンは交換先のミニオンこそ必要ですが痒い所に手が届く強いカードです。

特にタール・スライムと合わせて相手に木偶の坊を押し付けつつこちらのボードを強化するコンボは強力ですが、相手の巨人やおみやげバフをそこそこのサイズに抑えるだけでも十分強いです。

 ゲームが中盤を過ぎると安心・・・とは言いがたくトログやポップガーでジリジリボードとライフを削られ、タイタンはバレルブリムにより復活ごと止められるのでアマンスルヨグで耐えるだけでは押し切られやすいです。噴火ルートに振り切ってボードごと相手の顔を焼き切るほうが勝機は掴みやすいはず

 

罠キープ

デスロール

 

エバーラスティングがあれば最速後攻3T目に打てますが双方共に単体1枚なので揃えるのは難しい。また、ストンパーで死に札になりやすいので積極的にマリガンやサーチで探すカードではないと思います。

 

対ウォリアー

9ジリの復活ループを対処するために全力でアマンスルを探しに行きます。

ハイランダーは噴火の具合によってはボカンボスのTNTを軽減できますが著者はレノウォリ対面時に正気を失っていて記憶が曖昧なため正確な評価が難しいです。

マストキープ

アマンスル

妥協キープ

バードウォッチング愛用の釣竿

セットキープ

エバーラスティング・ラブ+再包装

 

 基本的にミニオンは極力出さずジリアックスを出されても墓地に落とさせないようにします。

勘の良いウォリアーは魔刃嵐や乱闘で対処してきます。魔刃嵐はお触れ係やトーテムを無視していればゴーグル+スラムで二重に対処されない限りは妨害が可能です。

乱闘は無理。ただ、素で乱闘が2枚入っているウォリは珍しいため猶予はあります。

 もし墓地に落とされた場合はインシンディウスを増やすルートに切り替えて極力アマンスルやヨグは出さず、冥福+真コードで噴火の数を稼いでワンショットキルを狙います。

(全く出さないわけではなく復活ジリにボードを取られるとインシンディウスが維持できなくなるのでエバーラスティング冥福を構えつつアマンスルで即座に消滅をできるよう準備をしておきましょう)

しかし装甲を積まれ過ぎるとどうしようのないので素直に諦めるのも手です。

 

各カード解説

ミニオン

クリムゾン・クレリック

 

このデッキの縁の下の力持ちにして最重要カードです。

ファンクラブ・ファンネルケーキ(1マナ)、ヒロパ(2マナ)、ホーリーノヴァ(3マナ)をドローに変換するシステムミニオンでこのカードを如何に使い分けるかで戦線の安定感が変わります。

基本的なマリガンでも述べてますが基本的には先攻1T目に出すカードではないです。このハゲ1枚でお手軽に1~3枚のドローをされるのは相手も熟知してるため、親の仇の如く始末に全力を費やします。そのため、山札の数と手札の質次第では2枚目をソフトトーントとして出すこともあります。

過回復カードの中で随一の使用率を誇る彼ですが、日頃の酷使を癒すためバカンスに来てたんでしょうか、愛用の釣竿から出てくることもあります。残念ながら当デッキにおいても彼は最重要人材なのでたくさん働いてもらいます。

当デッキは通常のコンプリと比べると手札を増やすカード(主に創造プロトコル)が少ないので2枚並んだ状態でコンボが始動すると異次元の回りかたをすることもあります。釣竿を装備した際、手札にクレリックとファンネルケーキがあると回しやすいので釣竿を振るのを一旦待つのも手です。

 

タール・スライム

対アグロにおいてお手軽な壁になり、ヴォルジンのコンボパーツにもなる使い勝手のいいカード。

これに関しては必須ではないので後述の代替カードと交換するのも手です。ただ、1マナ体力3はスタンダード環境の中立では競合はスリザースピア以外に無く、何より挑発とアタック2のおかげで特にアグロ相手に2マナ以上のカードの使用を強いれるためテンポ面のアドバンテージが稼ぎやすいです。

 

クールなヴォルジン

攻守に渡って活躍するとにかく器用なカードです。用途は多岐に渡るので代表的な使用例を幾つか書いておきます。噛めば噛むほど味が出る。

攻撃面

・敵の中型以上のミニオンと味方の小型ミニオンのスタッツを交換し上から取る。もしくはフェイス。

・巨人などの危険なミニオンに処理したいシステムミニオンが添えられた意地悪盤面でシステムミニオンにアタックを集約しデスロールでまとめて処理+バースト

・上記と似てますが味方のアマンスルなどから出てきた大型ミニオンのアタックを相手にあえて渡してデスロールバースト

・味方のミニオン2体のスタッツを入れ替え、実質疾風。

防御面

・相手のミニオンの弱体化。特にタール・スライムを組み合わせると0/3のデクの棒を押し付けつつ巨大な挑発を立てられる。面倒な断末魔相手に特に有効。

基本的には守りに使うことが多いですが、不意にリーサルを狙えることもあるので攻撃面の使用例も覚えておいて損はないです。

 

グロウストーン・ガイアワーム

攻守に渡って活躍する便利なカード。鍛造のおかげでほとんどデメリットが気にならない。

おさらいとなりますが早撃ちはデッキから引く(通常ドロー、バードウォッチング、手札に加える(真コード:シンクロ)場合そのターンに限り早撃ち効果が発動します。バニラの状態でも生命奪取はついていますがなるべう5ダメージを飛ばしたいですね。

うっかりしがちな点として早撃ちで使った後に真コードでコピーしたガイアワームはそのターンが過ぎると鍛造をしないとダメージを飛ばせないので可能ならなるべく鍛造しておきたいですね。

 

ナイレン・スーズファンシー

必須ではないが死に札になることが滅多にないカード。

メタ次第ではドブネズミやETCに変えてもいいですが弱いカードでは決してありません。

デッキトップのコピーに化ける運勢は単純なリソースとしてではなく次のターン以降のゲームプランを練り直す際の重要な情報源になるためゲーム全体の安定感に一役買ってくれます。

レアケースですがデッキ枚数が少ない場合サーチであえて本命のカードを避けて運勢で本命を増やすプランもあります。

※運勢でガイアワームをコピーした場合の挙動を確認してないため使用の際は注意。後日酒場の親父かカジュアルで確認してみます。

 

永遠の炎イグニス

ご存知令和のカザカス。鍛造は2枚しかデッキに2枚しかありませんが圧縮が早いので手札で腐ってることはほとんどないです。

実はこのデッキ、能動的にヒーローを回復する手段がファンクラブとガイアワームとホーリーノヴァしかないため咄嗟のバースト回避が難しいのですが、そのリスクをイグニスでカバーすることが多いです。(猛毒、攻撃時無敵、3wayなどによる除去も同文)

10マナ武器によるゴリ押しも依然として強力なため外す理由が無い。

 

インシンディウス

当デッキの中核であり、フィニッシャーの一つ。

火山から大陸が生まれ、生命が育まれたようにこのカードを使いまわしたくて噴火プリは作られました。いっぱい増やしてリゾート地を火の海に沈めましょう。

 

ターン終了時効果の注意点として、永続強化ではなくカード自体が強化される点が挙げられます。特に真コードや運勢でコピーを使用した場合、新しく埋めた噴火のダメージは1から始まります。影の中にて栄えんよりも先にインシンディウスを出したばかりに微妙にダメージが足りなくてボードクリアやリーサルをし損じるミスに⚠️

アマンスルでコピーすると大半のデッキが撤退します。楽しいね、逃げるな。

 

アマンスル

ボードを整理しつつリーサル手段を供給してくれる重量レジェンド、

そう、これは第二のインシンディウスです。

というのは半分冗談ですが基本的にいつ出しても相手が嫌な顔を浮かべる強いカードです。

ただしコントロール奪取されると冥福から出て来れなくなるので遅いデッキ相手には敢えて手札に抱えるプレイングも重要。

冥福のデメリットを半減できるため復活先として有用。インシンディウスを増やせるため噴火ルートでも重宝しますが冥福でインシンディウスを増やしたい場合は召喚タイミングに注意。

忘れがちですが、+2/+2コピー召喚は相手のミニオンも対象にできます。

また、タイタンの特徴として共通して凍結状態では能力が使用できません。2024/8/6現在、凍結を搭載したデッキは珍しいので頭の片隅に置いておいてください。

 

解き放たれしヨグ=サロン

ボードを整理しつつリーサル手段を供給してくれる重量レジェンド、

そう、これは第三のインシンディウスですね

インシンディウスは増やしてくれませんし設定的にタイタンかどうかは怪しいですが強力なカードであることは周知の事実。

アマンスルと同じく冥福の復活先として有用ですが、溶岩の巨人や鎖に繋がれた守護者、レスカなどのミニオンをコントロール奪取すると冥福のバリューが落ちてしまう事故が起こり、最悪負け筋になりうるので10マナ以上のミニオンを相手するときは可能な限りアマンスルで消滅させたいです。

 

余談 ーヨグはタイタンなのか?

WoWwikiによるとデナスリアスら"Eternal Ones(永遠なるもの)"は死のパンテオンと呼ばれています。現代語でパンテオン(pantheon)は万神殿・あらゆる神々が祀られた祭殿を意味しますが、Eternal Onesはアマンスルらパンテオンの対なる存在として扱われているのかもしれません。パンテオン=神に双肩する存在→旧神もタイタンを脅かす存在のためタイタン相当として扱われている?

HS公式の「タイタンの伝承」によるとHSではタイタンの設定に独自の解釈を加えているそうなので細けぇことはいいんだよ!!ケースかもしれない。ちなみにWarcraft世界のタイタンの特徴として生命の創造が挙げられますがEternal Onesの一人であるデナスリアス陛下もまた悪魔種族ナスレズィムを創造しており、タイタンほどの規模では無いにしても生命体(死に近い存在らしいので生命体とは少しズレた存在かも)を一から創造する能力を持っているようですね。

 

WoWwiki ーEternal Ones

https://wowpedia.fandom.com/wiki/Eternal_Ones

ハースストーン公式 ータイタンの伝承

https://hearthstone.blizzard.com/ja-jp/news/23973116

ミニオン以外

ファンクラブ

 

基本的にはクレリックのドローパーツですが、ファンネルケーキと合わせて戦線維持andマナ補充を行ったり対アグロでライフ調整をしたりするので雑に使うのは厳禁

2枚目を引いても対面がレノでない限り置いて大丈夫です。ミニオンが並び過ぎて困る!という状況は基本このデッキでは起きません。そんな状況になっている場合往々にしてオーバーキルか運用を間違っています。

特にリーサルでない場合は最悪盤面を返されて危機的状況に陥るので落ち着いて相手の首を真綿で締めましょう。

 

ファンネルケーキ

クレリックの大量ドロー以外にも使い道がある墳火プリ第2の縁の下の力持ち

歴戦の聖職者にとっては箸の使い方より熟知されていると思われますが自分はコンプリ初心者なので自分への説明用に解説を残しておきます。

このカードはクリムゾン・クレリックとのコンボパーツ以外の側面として、実質フリースペルという最大にして最強の特性があります。

基本的にミニオンの体力回復は2の次で、カードを使用した後にマナを再充填して次から次へとカードをチェインするための繋ぎとして大活躍します。エバーラスティング・ラブ使用下であればミニオンや武器を使用した後0マナでマナを回復するため効率的に手札を回せます。

言わずもがなクレリックと組み合わせるとオーバードローを気にすることなくデッキがぐるぐる回ります。ファンクラブと合わせて使う場合過回復漏れに注意しましょう。

 

バードウォッチング

サーチ+圧縮が本体です。

基本的に序中盤に打ってセットアップをするためのカードですが、盤面の同名ミニオンを強化することも可能です。ただ当デッキのミニオンはほとんどレジェンドかつプロトコルもないので基本忘れていい仕様です。

デッキにあらかじめ入っていないカードが盤面にいたとしても同名カードであれば強化されるため滅多に無いですがリーサルチャンスを生み出すこともあるかもしれません。

 

影の中にて栄えん

圧縮に加えて、噴火コンボのトリガーにもなる縁の下の力持ち呪文その1。

デッキを十分に圧縮していれば噴火の自動詠唱がチェインしてリーサルにつながることもあります。回復手段の少ないデッキ相手ならゴリ押しで狙ってもいいかも。

噴火が複数Ver混ざっている場合、同名カード扱いされるので択に噴火が2枚混ざることはありません。ただしどのVerが選ばれるかはランダムです。

例を挙げると噴火A(3ダメージ)と噴火B(1ダメージ)がそれぞれ複数枚と2枚以上の呪文がデッキに含まれている場合、

シンクロ・B・Aのような3択が出ることはありませんが、

デスロール・A・栄えんやB・ノヴァ・ファンネルケーキなどの択は発生します。

特に手札に栄えんとインシンディウスがいる場合切る順番には注意しましょう。枚数が多い方がチェインの確率は高まりますが、リーサルではなくボードクリアでお茶を濁す場合に噴火の過剰ドローは負け筋を産む可能性があります。

 

 

真コード:シンクロ

創造プロトコルを排しているため唯一の雄叫び再利用カードです。

フィナーレを発動させると強力ですがこだわり過ぎて動きにくくなるくらいなら交霊会として使うのも吉です。

敵にも撃てるため感謝だけでなくヨグ様で同士討ちを狙う際の微調整なども可能な器用カード。

 

エバーラスティング・ラブ

積極的に探しに行くカードではないがあるとかなり動きやすくなる。

特にインシンディウスを6Tに出してそのままシンクロを打てるのがシンプルにして強力。

維持のために積極的に呪文を使いたくなるがファンネルケーキの無駄撃ちをしたりするくらいなら終了させた方がいいです。これが無いと苦しい対面はそもそもこれを打ってる暇がなくて勝ち筋が細いのでさっさと勝負を降りて次の試合のための脳のリソースを温存しましょう。

 

コアセットのカードですが現環境は体力が低い代わりに高速でトークンを横に並べられる展開札が多いため十二分に活躍するAOEです。特に体力2はチクタクパイロンジリアックスが出ると対処が難しくなるので相手の盤面に2~3体いれば打っちゃっていいです。相手は1マナで2~3体平気で並べてくるので思ってるより2Tくらい早くジリアックスが出てきます。

対アグロ以外でもクレリックのドローに変換できることをお忘れなく

 

冥福

使用に際して多少気をつける点はありますがほとんどの場合メリットが上回る復活呪文です。

まず、相手の最高コスト復活ですがインシンディウスで押し切るヨグやアマンスルで無かったことにするならばあってないようなものです。

つまり、3マナで切り札を使い回せるカードです。

そう、略

 

ヨグ=サロンの項でも触れてますが10マナ以上のミニオンをコントロール奪取したりシンクロでコピーして墓地に落としてしまうと上述のデメリットを踏み倒しづらくなり多くの場合負け筋になります。

 

愛用の釣竿

1マナミニオンを任意のタイミングで踏み倒せるかなり便利なカード。クレリックを呼べた場合は更なる圧縮を狙える爆アドを秘めた武器。

クレリックを引っ張り出す可能性があるので3T目装備してすぐ攻撃するのは開幕パッチーズや卸売を置いてきた海賊アグロ以外は一旦待った方がいいです。もし引いてしまっても1マナですしファンネルケーキやファンクラブがあれば十分挽回のための時間は稼げます。

 

余談ですが実はこのデッキを組む発想の元となったカードでもあります。

というのもインシンディウスに注目する以前にこれを入れたコンプリと偶然ラダーで対面した際にその利便性に感銘を受けまして、

それを発端にコンプリで圧縮を使って面白いことはできないか考えた末インシンディウスによる噴火コンボに考えが至り、このデッキが完成しました。

先人の教えはありがたいものですね。ちなみにきっかけになったデッキは自動人形要素もあるコンプリでした。

 

デスロール

実は唯一の純粋な確定除去呪文。

RNGは絡みますが先述の通り、横展開札の多くは1/1トークンが多いので余程運が悪く無い限りは確定除去と合わせて2~3体は持っていってくれます。

マリガンでも触れてるようにこれが必要な対面はストンパーを持ってるので最初から握っておくよりこれを引き込みやすい、出しやすい状況を作るのが当デッキの理想的な運用方法です。

ヴォルジンと合わせて思わぬミラクルを産むのでクールなヴォルジンの項も要参照。

 

再包装

令和の心霊絶叫と言われがちですが、絶叫と比べると有情なAOE。ですがやはり断末魔やサイズを問わない確定除去は強力です。

ボックスの混入をソフトロックと取るかどうかは対面のデッキ次第ですが、当デッキは幸いファティーグを度外視した構成なので使った後はガンガン攻めましょう。

 

 

代替カード

噴火プリは私が今まで作ってきたデッキの中では珍しくラダーでもそこそこ勝てる上にトリッキーなカードが多いため繰り返し使う楽しみもあるデッキですが、今回紹介しているリストにはメタカードが存在しないため一部のデッキに対して手も足も出ないです。

交換枠としてはタール・スライム、ナレイン・スーズファンシーが挙げられます。

これらのカードは他のカードと比べても遜色が無いパワーのあるカードですが必須のカードでは無いのでメタカードや代替カードと入れ替えても問題はないと思います。

ただ、タールを2枚抜いたところにミニオンを2種入れるとバードウォッチングの精度が鈍るため使用感はだいぶ変わると思います。ナレイン⇨ETCが安定か?

 

代替ミニオン

奇跡の薬売り

最初タール・スライムの代わりに入っていたカードです。

タールと違ってアタックでボードに触れる点、ヴォルジンによる交換で体力2を押しつけノヴァで焼ける点、そしてヘビの油の交換が非常に強力です。

ただ、影の中にて栄えんによるサーチを阻害する、クレリックの大量ドロー中にトップを燃やすなど事故を招きがちだったので試行錯誤の途中で消えました。

ただ、薬売りを弾いた時のリストからだいぶ様変わりしていて、特に当時はまだ創造プロトコルがあってそれが原因でトップを燃やしがちだったので今のリストなら有効に使えるかも。

 

ドブネズミ、税関検査官、スピーカーストンパー

主要コンボデッキへの対抗策。

シンクロで増やすことで機能不全に追いやることも可能かも?

税関検査官は主に点灯ローグ対策だが、1枚だと焼け石に水なのでなるべくバフして増やしたい

 

ETC

ナレインとの交換が濃厚なカード。上記のコンボ対策3人衆を入れるのもアリ?

 

爆破改築士

海賊アグロ、スペルドルイド咎める用。

海賊はともかくスペルドルイドは装甲のせいで噴火リーサルが難しいので環境によってはETCに入れとくといいかもしれないカード。

 

代替呪文

焼石

自傷手段は釣り竿しかないが単純にAOEが増えるためトークンが大量に跋扈しているならお守りがわりに持っておくのも手

 

おわりに

筆が乗って1日でデッキ解説を書き上げてしまい、著者がコンプリ初心者のため備忘録も兼ねて初歩的なことや細かいレアケースにも触れてしまった結果1万字を超える記事となりましたがここまで読んでくださってありがとうございます。感謝します。

噴火プリはファティーグを度外視した圧縮偏重によりコンボの再現度が高く、トリッキーなカードが多いため柔軟性の高さがウリです。使いまわしてて幾らでも味が出るデッキなので私の目標とする楽しさTier1デッキに仕上がったと思います。

おそらくここで書かれている以上の秘密がまだまだ隠されているデッキと思うので是非使ってほしいです。